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2014.01.03 Friday

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「四川のうた」
2009.06.21 Sunday 21:46
長江哀歌」の賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督の新作観ました。

流れとしては非常にシンプルな作りであり、ある大工場(工場敷地内が街としての機能も持つ)の解体前後を描きつつ、工場の従業員らにインタビューし回想や現在を示すというもの。
その中に、俳優と素人を組み合わせてるとか、取材とドキュメントをどうしてるとかがこの映画の創作上では重要ポイントと言えるのだが、その面はあくまでも技巧上で、寧ろドキュメンタリーと思って見てしまってもいいんじゃないかと思えるくらいのドキュドラマ。
逸話自体が印象深いし(劇的なものもそうでないのも含め)、その背景に現代中国史が明瞭に刻まれ、彼の作品と思えないほど<非>難解で、しかも今までの彼の作品同様の正に時代を切り取った感があるのだけれど、それ以上に未来的な印象がとても強く残る。中国の国の強さというより、中国の<ヒト>がこれからもっと注目されるだろうことのミライ予想図(というより現実反映図)。

アイルランド詩人
イェイツの<詩>が引用されたかと思うと、林強(リン・チャン)の乾いたロックが響く。

中国の軍需工場(航空機修理などの巨大国営工場)の解体とその関わった人員の移ろいというテーマ自体が魅力的で、ただそれだけでなく(今年にも日本を抜いて米国に次ぐ経済大国になる中国という面でも)最後の成都の俯瞰と共に途方もない変化が起こっていることを突きつけられる。

四川大地震前に撮られた。

公式サイト

四川のうた@映画生活

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さくらんぼ 母ときた道
2009.01.18 Sunday 20:55
日中合作ですが、製作とスタッフに日本も加わった中国映画ということで良いと思います。

「さくらんぼ 母ときた道」という邦題だが原題は「桜桃」。これだと、「さくらんぼ」の部分以外の副題が付くのは日本向けということが分かる。
どこかしら「初恋のきた道」と似ているのは、脚本家が同じ鮑十(パオ・シー)で内容的にも子が親を語るという一応の設定が共通もしている。ちなみに中国映画界のミューズ
章子怡(チャン・ツィイー)を送り出した「初恋のきた道」(原題「我的父親母親」)は両親の恋愛がメインストーリーだった。
本作「桜桃」=「さくらんぼ 母ときた道」は母の愛の物語であって、母の役名が桜桃(インタウ)なのだが、作中の重要時にも桜桃(ほぼ さくらんぼ)が関わってきます。

この母親が知的障害(知的障がい、と現在、両方とも日本で使われるようですが)の方で意味のある言葉もほとんど発しない、行動も異様に映ってしまう為、時に(かなりの程度で)蔑視された言動を受けてしまう。演じているのが
苗圃(ミャオ・プゥ) で純然たる中国の美人女優なのだけれど、この作品では本当の知的障がい者と見紛うばかりの迫真の演技で、障害は異なる役だが「オアシス」ムン・ソリ匹敵するとの声も高いようで、実際、貧しく夫も脚に障害を持つ貧しい家庭での、豚を追って鶏に餌をやる仕事の他には、オトナなのによその子供たちの水遊びを見て素っ裸で河に入って行ったり、子供に馬鹿にされたりという事も、まさにそのように見せている。そしてそれを蔑視してはいけなくて慣れている筈の家族も、単に腹を立てたり、周囲を気にしたり、エゴであったりが絡んだりしつつ、時に辛く当たってしまう。ただ(家族)であるだけに、愛を持って繋がっているのは確かなのだ。

・・・・・閑話休題: 雲南が舞台で、貧しい生活部分は苦しく見えるが、
雲南の棚田は美しいです。・・・・・

子供を得て、離さず、育て、嫌われても独特の愛情を表現する様は涙なくしてみられない。題材に驚いても、それだからこその、子供への愛情(ここも物語上、独特の解釈が必要かもしれないが、そんな事抜きにして)、におけるあまりに強い表現に圧倒される。
また、子供の方もが一度は通る反抗期と言ってしまうだけでよいか思い返すと後悔に思うような振る舞い、その間違いに気がついた時にあまりにも果敢な母の愛に気がついた子の「愛を受け入れることの尊さ」に気がつくことも物語の柱です。
(よその子だけじゃなく、教師も憎らしい、この映画では、それが人権意識がなければ、やっちゃう事としても)

人権問題が指摘される中国ですが、例えば個々の作品を見れば、こんなに素晴らしいものが出てくると、これも当たり前の普遍的人間が行った良い仕事はこうだ!!のような作品。

観客が少なかった。凄いだけに勿体ない。ただし見る時点で偏見を捨てていかないと、或いは少なくとも見てるうちに偏見が消せると自信がないひとには薦めたくない(薦めない、じゃなくて)ですね。

公式サイト

さくらんぼ 母ときた道@映画生活

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