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「義兄弟」 南北もの変化球
2010.10.31 Sunday 22:01
変化球と言うのは揶揄でない。面白かった。
思えば、日本で相当程度に大ヒットした最初の韓国映画というと、まだ冬ソナブーム以前の「シュリ」であっただろう。この映画のメイン・キャストであった、ハン・ソッキュは一時の勢いを失い、女優のキム・ユンジンも韓国での出演作は減っているし、サブメイン・キャストであったチェ・ミンシクは近作までしばらく映画にブランクがあったし、というとソン・ガンホのコンスタントな活躍というのは、この頃から思うと、ここまで差(単に映画興行という意味ですが)が出てくるとは、少なくとも当時は思わなかった。「シュリ」の特徴は、サスペンスとラブロマンスを絡めながらもスピード感溢れる演出が受けたのと同時に、北の工作員を、それまでの多くの場合と常識とは異なり、人間的に描いたことだろう。

一旦、融和方向に動いてきた南北朝鮮の状況から北工作員ものが、これほど需要が再度出るものかと思ったりもしたが、核開発などの現実の動きに対応するようにこの映画も背景はあるだろうし、実際、そのリアルタイム現実史は作中でも語られているし、そしてそれが故のストーリーに作ってあるのだ。そして上記「シュリ」のソン・ガンホは主役だ。

この映画では2タイプの工作員が描かれる。一つは南側の人間を虫けらのように葬っていく冷酷な(ある意味、分かりやすい旧来タイプの)“影”と呼ばれる男であり、もう一方は北工作員の人間像の典型を示さないように描かれる「人間的」が口癖の青年(カン・ドンウォン演)である。工作場面以外の場面での彼の「冷たくない」というより、まさに<カン・ドンウォンな>彼だからこそ、終盤にかけての緊迫が涙的に似合ってるのである。

そして表題のように義兄弟(このタイトルに騙された、もっと長期にわたる近接的宿怨と関係するのかと思ったが、深く関わるのは意外に短期間の設定だった)として人間的工作員の前に現われる、北工作員を追い詰めるべくの国家情報員で作戦の失敗と南北融和のあおりでクビになった、人探し探偵に成り果てた落ちぶれ男(ソン・ガンホ)。この男が離婚されて一人もであったり、ちょっと変な奴というのは、刑事ものとかで仕事熱心な代わり、家庭はボロボロというよくある刑事ものの主人公の変形と言えるのだが、そこはソン・ガンホ。個性的なキャラクターとして見ていてあきない。

そしてもう1点は、噛みあわない二人の男のコメディものとして、その手の作品の変形になっていること。つまりよくある手を使っているのではある。実際、ガンホとドンウォンってどうなん?と思ったが、その「どうなん?」的ギャップがあるからこそ、面白いキャステイングだったのだ。しかも彼等を繋げる要因で南北とは関係ない在韓ベトナム人ネタにして完全に煙に巻きつつ、しかもそのネタと絡めてほんとに悪い奴なんてそんなにいないっていう甘い味まで加えている。
最初の方に結構な残酷場面を入れ、ペーソスを入れ、涙をいれ、甘さまで入れ込むって。詰め込みすぎな割りにスンナリ飲める、グイっと。単にビター&スウィートっていうのともちょっと違う。

そして「映画は映画だ」で本来繋がるはずの無い2人を描いたチャン・フン監督は、本作での本来繋がるはずの無い2人の映画でのラストシーンをどうしたのか。これもなぜかご都合主義とも思えないように気持ちを転じさせる映画としては王道の一つでも工作員ものとして変化球なのかのしれず、また“影”の最後の方の行動は、北朝鮮の国家の「命令」とかどうとかさえ、常識と違うある意味うにゃむにゃな(敢えてうやむやとせず)描き方にしている。
希望的観測的かもしれない、こんな映画ができてしまう。。。
つまり徹底した娯楽映画ということかどうかということは見方次第だろうけれど、主役2人の演技を堪能するだけで問題なく面白い。

公式サイト

義兄弟 SECRET REUNION@ぴあ映画生活

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2014.01.03 Friday
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コメント
"ハン・ソッキュは一時の勢いを失い"

naw, he's a better actor now. just doesn't do "mainstream" movies that get all the praise. he doesn't kowtow to the industry, so they pushed him out. he takes risks with: 1) new, inexperienced directors, 2) play unlikable characters, 3) simply acts, doesn't do interview, photos, PR to control his image (which is BIG part of Hallyu machinery.)
2010/11/01 4:47 AM by m

Mさん、こんにちは。

Of course, what you say is correct. Because the content written by me has been only limited to the side of the box-office record. I never said that he is a bad actor at all. It has been known that Mr. Han Suk-kyu thoroughly chooses the appearance work at first. His selection has been always examined closely suitable for the level that he can consent. I do not deny the thing that Mr. Han Suk-kyu is an actor who still has ability in South Korea. Moreover, I like Mr. Han Suk-kyu's acting very much. "Green Fish", "No.3 ", #THE contact", etc. I regret that his recent appearance work is not open to the public in Japan very much.
2010/11/01 9:29 PM by しぇんて

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『義兄弟 SECRET REUNION』 題材は山ほどある? * 2010/11/14 2:00 PM
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