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BANDAGE バンデイジ
2010.01.31 Sunday 12:14
バンドを主軸にし音楽を扱った映画は近年でも多いが、このBANDAGE (多分 Band Age、バンドの時代の造語か、BANDAIDと似た語感で傷を貼ることのニュアンスも響く)は、音楽を突き詰めている感覚を鮮やかにする事によってによって、他の作品とは風合いを異にしたものとなっている。

リンダリンダリンダ」は素人の女子高生達、「デトロイト・メタル・シティ」はやりたい音楽と違うという面の違いについてのコメディ、「少年メリケンサック」は中年パンク、「海角七号]は急造バンド、「ラジオ・スター」はかつての栄光について、描いたそれぞれ印象のある作品だった。

80年代のバンド・ブームの頃を描いた作品は、特に(ある程度も含め)関与した当事者側からの作品があり、当時の熱気のようなものが含まれると思う。「
アイデン&ティティ」(未見)、「グミ・チョコレート・パイン」(未見)。

BANDAGE バンデイジ」は90年代の時代設定で80年代の余波が残るものブームとしては去って行く時期であり、熱気が漂うということまでは至っていない(後述:特定の大衆に受け入れられたバンドがメガ的にファンを集め始めるのが90年代ですが、寧ろ逆にそれまでのかなりのバンドは丁度90年くらいをピークに淘汰されていっていると思う)。ある意味、時代のロゴ的な風合いの風俗映画のような意味が減る分に純粋に音楽が前面に出ており、かつ実際のプロとして活動を継続する事の難しさということも説得性がある。

作品の冒頭から音楽にこだわったものと取れるようにガツンとこさせたこの映画の監督は
小林武史。90年代を日本の代表する音楽プロデューサー・ミュージシャンであるので本作は、バンドの音楽性に絡む話は音楽のプロじゃなくても分かり難くないようにしながらチャチな印象は薄いブレンドで、その点でもこだわりのある映画で、作品中の音楽にはなかなか酔わせてくれる味がある。
Rockwell Eyes作品で、岩井俊二氏の脚本で元々は岩井氏が監督の予定を小林氏に監督させていっても、岩井ワールドとは別に、小林映画として十分に見応えのある作品になっていて、小林武史?・・・映画監督じゃないから期待できないなあ、とのことには決してならない。

この映画の一部に感じられる自分に納得がいかない切なさについて、物語としておそらく説明不足なのはあるが、くどくど説明せず音楽で描いてしまうのは、この作品に関しては良い感じだ。その辺は明らかに音楽映画だと思う。

バンドの自信があるのか迷っているリーダーに
赤西仁(KAT-TUN)は映画初出演初主演だがとても役にぴったりに好演しており、北乃きいも普段は明るく内面はなかなか出さない女の子を演じて伸び盛り若手女優の一角としての活躍を期待され、高良健吾(「蛇にピアス」)がリーダーより音楽の実力はあっても表に出たがらない役にはまっていて映画の世界にシャープネスを与えている。

ラストはこういうかたちで終わるのは作品として悪くないものの、意外感をもう一挟みする工夫があっても良かったように思う。それは北乃きいの役柄の明るさが印象にあることから来る部分の反面性において、泣く以外の所作、例えばへたり込むくらいの(韓流とは言わずとも)動きを加え、岩井的リリカル的側面を完全に切り離した終わり方にさえしてしまい、その後、彼女の眼と、赤西の唇を追っていくくらいの大胆さがあれば、印象が更にアップするように出来たかもしれないな。
つまり「音楽の楽曲は切ったり貼ったりじゃないよ」という作中に出てくる会話があったりするが、この映画で岩井脚本・小林演出で変化した部分の微妙な勿体なさを、第三者が「貼る」ことが出来ていればなあと。

それから、地方でこの映画を鑑賞して、なんでウチの近くには、なんとか会館じゃなくライブハウスがないんじゃーと思う人が増えたらいいかもしれないね。。

公式サイト

BANDAGE バンデイジ@ぴあ映画生活

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