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2014.01.03 Friday

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「まぶしい一日」 「けつわり」 シネマコリア2006名古屋2日目
2006.08.07 Monday 01:04
シネマコリアに行ってきました。
初日は出勤日だから行けず、2日目のみの鑑賞。

1番目のプログラムは「まぶしい一日」と「けつわり」の2本立て。

「まぶしい一日」は、とても素晴らしい映画でした。とっても収穫でした。




韓国語版と英語版のポスター
 

↑もそうですが、携帯画像転送の調子が悪く、サイズを切ってしまわないとだめで、ちょっと失敗。

細かい感想は後で書きますが、3つのエピソード「宝島」「母をたずねて三千里」「空港男女」から成り、前2題は有名な小説から題(とインスピレーション?)だけ採っていて別の話です。

「宝島」の主演女優でもある杉野希妃さんがゲストで来られていて、主宰の代表のソチョン@西村さんとのティーチ・インがあり、上映後もサインや撮影に応じていました。

まだあまり芸能人ぽくなくて、でもとても可愛らしいです。映画の題材にもあるのですが、在日の方で韓国でもソ・ヨンファとして活動されるようです。

マネージャーさんもまだいらっしゃらないのか、その辺を自然にうろうろされていて、逆ににハラハラしました。次のプログラム「愛してる、マルスンさん」もご覧になり、感動されたのかちょっと泣いていました。


ティーチ・イン


杉野さんを激写(^^)



ハングルでのサイン


さて感想です。
■■ネタばれあり(思いっきり)■■

1.「宝島」
若い女性二人(エイコミエ)が韓国の済州島に旅行に行くのですがちょっと様子が変。口を聞かないし。最初なんだろうと思っていたら、どうも気まずい状態らしい。
実は一人の女性ミエは、祖父の遺言で済州島に埋めたという宝を探しに行くが、ただ遺言だから来たので好きで来ている訳でもない。
もう一人エイコ(これが杉野さん)は、それに同行して付いて来ているのだが・・・。
空港の銀行が閉まってしまい両替できず現地でも怪しいインチキ両替師の詐欺に引っ掛かってしまう。

タクシーに乗るも両替がインチキで金不足で途中で降ろされてしまう。
機嫌の悪い宝探しの方ミエに対し、エイコ(杉野さん)のコはスーツケースを持って先に行ってちょこんと座って待っていたりと、おそらく機嫌を取っている風だが、もう一人ミエの機嫌は直らない。

(お互いに空港で離れてしまった時間があり、そのせいで気まずいらしいのだね。両替できなかったりも・・・。)

そして途中で落ちているバイクスクーターを見つけ、壊れているのかと思ったら、動いてしまう。
それに乗って目的地に向かう二人。

そして次の災難。
現地の若者達に、バイクスクーターを盗んだんだろうと脅され、襲われそうになる二人。

その時、エイコ(杉野さん)は韓国語でまくし立て、彼らを追っ払ってしまう。
その後、在日だったと打ち明ける・・・。が、そんな秘密があった事にか、それを黙っていて余計なトラブルが多かった事に対してか、気難しい宝探し子ミエはぶち切れて一人で探しに行ってしまう。
  (注:国籍が違うと本国人と外国人は空港の出入国(通路や審査)は別になる)

宝は確かに埋まっていた。それは祖父が現地の朝鮮女性と結婚していた思い出が埋められていたのだ。そこで結婚し結局戻らなかった祖父。裏切られた祖母。そんなことを見せ付けられ愕然とする難しっ子ミエ

エイコ(杉野さん)の方にもある奇蹟が訪れていた。バイクスクーターの本当の持ち主が現れたのだ。中略しますが、その彼は拾ったお礼に、彼女に歌を聴かせる。友達に行かれて悲しかった彼女にはとても慰めになった。

そして難子ミエも戻ってきて宝が見つかったとしてまた一緒に帰る。
そして絆が深まった印が示される。。。

いいっすねえ。

ティーチ・インでバイクスクーターが日本人のもの韓国人のものっていうのが竹島=独島の暗喩なんじゃ、という解釈が披露されたが、そのことについて監督でもない役者の杉野さんが聞かれちょっと困っている風であった。変な政治問題に巻き込ませ、未来を壊さないようにして欲しいねー(後日注:コメントもご参照ください)

さて、わたしが寧ろ暗喩として感じたことがある。
一つは壊れたバイクスクーターの直り方。普通にエンジンをかけて動かない。のに、「スタート・ボタンを強く押せば動く」、と言ってやったらホントに動いた事。普通そんなんで動くだろうか。この動き方こそが、例えば過去の歴史とか、あるいはこの物語のように気まずくなった友情とかを再発進させるトンチ。ボタンの掛けなおしは、トンチでもいいからひねれ! それが未来さっていうメッセージ。

そして宝物そのもの。宝物は当然祖父の秘密だっただけでなく過去の歴史も暗喩しているのだろう。それを埋めなおす事。つまりあることは変えられない。ただあったとしても前に進む事はできる。
その象徴としてロケットペンダント(写真いれペンダント)が出てくる。
旅立つ前、ペンダントには若い祖父と片側は空っぽ。埋まっていた宝から若い祖母の写真。いったん難子ミエはそれを入れてみるが、結局ペンダントのみ持ち帰り、祖父の写真をペンダントから外し宝と一緒に埋めた。
そして岐路のペンダントには、難子ミエエイコ(杉野さん)が一緒に収まっている。
なんという。。。壊れたものが修復されただけでなくより固い絆に。
これもトンチ。

そういえばバイクの持ち主はなんとコスプレで歌っていた。それがエイコ(杉野さん)のどれだけ励ましになったか。道化は素晴らしい。
この映画は、まともに観ると日韓を真面目に考えるだろうし、特に秘密に目が行きがちではなかろうか。
でもエイコ(杉野さん)の立場になってみよう。ずっと機嫌が悪い子(ミエ)と自責の念に駆られながら、それでも笑顔で付いて来た。どれだけ心細かったか。その凍りそうになったココロがコスプレギター青年で救われている様子。泣けちゃうっすね。ここは道化だからこそいいシーンだしね。

折りしも近くの広場でコスプレショーをやっていて、コスプレがうろうろしていた。
コスプレ



救われた表情を好演していた杉野希妃さんには、これからもご活躍して欲しい。
チョン・ドヨンが好きだそうです。先物買いの方はご注目を!!

追加記述:杉野さんご自身は在日だと周囲にも告げて普通に過ごし差別も受けてこられなかったとのことですので、監督に今時在日問題なんて古いと意見を伝えたそうです。これにはある意味賛成ですが、やはり差別がある問題として忘れてはならないと思っています。朝鮮半島は分断国家ですから在日といっても色んな方がおられるのですが、何か朝鮮半島がらみで問題が起こった時にチマチョゴリ姿の女子学生が暴行されたりとか、匿名掲示板に蔑視発言は絶えないとか、現に相当差別を受けたことがあるという方が会社の同僚だった事もあります。この映画はそういう事も決して忘れてはならない、だけれどそれよりもっと前に前に未来へという強い意志が感じられるので好きなんです。より良い未来を目指すためには、やっぱり若いヒトが古いと思ってる事でも敢えて取り上げるのは決して悪い事ではないと信じています。特に昨今の色んな風潮を思うと尚更です)。

この映画や杉野さんらのインタビューなどが載っているサイトをリンクします(1,2)。


2.「母をたずねて三千里」
これはもうタイトルに集約されていると思う。キム・ドンヨンの不良の表情がいい。
ただし正直、境遇の事はあったとしても、こんだけ不良さんが騙しているシーンとかがでてきたりと、だいぶ受け付けなくなってるのです、わし。
ここで、悪さをするのは母を追って日本への旅費を得るためなんだけれど、実は小僧のそんな悪さの行く末や結末というより、画面には全くでてきていない、どんな風に日本で生活しているか分からない「母」はそれでも息子を心配してるんじゃないかとか、そんなことを思ってしまうのであった。

3.「空港男女」
空港の書店に勤務するちょっとドジな若い韓国女性店員と、短期の取材に来たであろう日本人男子旅行雑誌契約記者(韓国語できない)のお話。
彼らが知り合うのは偶然でしかもハプニングで互いに迷惑な出来事だったが、言葉も意味としては理解し合わなくてもなぜか不思議な深夜を過ごす事に。
これも言葉が通じ合う合わないということより、ぼんやり店員が、ちょっと情けなさそうである日本男子の様子(彼の個性)が寧ろ安心であったり気になったりでお互いに過ごしたんだろう。本人が意識しているという以前の潜在意識でも糸繫がり??
韓国人と日本人ということで描いているけれど、根源的なヒトが繋がったり惹かれあう事の不思議を語っているんだろうね。
情けない男子は密かな流行の気配ですね。このエピソードだけでなく、日本「花よりもなほ」とか香港の「ディバージェンス」とか。
理解しあっていない言葉というシチュエーション・コメディはロシア映画の「ククーシュカ」も良かったですね・・。

★他に観た作品は後日改めます。 ⇒書きました。


「けつわり」
かつての日本の炭鉱で働いていた朝鮮の人と日本の子供の触れ合い。
お面が出てきた箇所がつげ義春っぽかったねー(^^)
映画(まぶしい一日/韓国) * comments(7) * trackbacks(2)
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2014.01.03 Friday
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コメント
しぇんて様

シネマコリアの西村と申します。
8/6は名古屋会場にご来場いただきまして、ありがとうございました。また、さっそく「まぶしい一日」公式サイトのコメント欄にもご投稿ありがとうございました。

 宜しければ、公式サイトのしぇんてさんのコメントから、こちらのレビュー記事にリンクを張らせていただければと思うのですが、いかがでしょうか? コメントで「暗喩という意味では、ティーチインで話題になった以外の部分に惹かれました」と書いておいででしたが、これを読んだ読者の皆様はしぇんてさんの解釈を知りたく思うかと思ってのことです。

 唐突な申し出で恐縮ですが、よろしくご検討のうえ、お返事いただければ幸いです。

 それでは、「母をたずねて・・・」以降のレビューも楽しみにしております。
2006/08/07 10:01 AM by ソチョン/西村

>シネマコリア代表 西村さま

この度は本年も無事シネマコリアがスタートして嬉しく思います。
以降の各地でも盛況になることをお祈りいたします。

さてお申し出ですが全然問題ありません。
解釈・感想人それぞれですし、公式からリンクのお申し出はむしろ恐縮であり、かつ嬉しくもあります。
ただ、こんなむちゃくちゃなのでいいんだろうか(?)というのもあるのですが(汗;;。。。

これから、「母をたずねて・・・」以降も書こうかなーと思っていますが、わたし個人的には「宝島」が強烈だったので、その他は縮小バージョン(?)になると思います。

メールでのご連絡に替えてこのコメントのレスでお返事とすることでお願いします(失礼ですが)。
では、よろしくお願いいたします。



PS 「島」の帰属問題についての西村さまの(解釈というより)平和についてのお考え自体には、各論はともかく賛同している事も付け加えておきます。 ただしこの場所であまり(今は)論じないようにしようと思っています。
2006/08/07 8:28 PM by しぇんて@管理人

エピソード「母をたずねて三千里」と「空港男女」の項目を加筆しました。
2006/08/07 10:31 PM by しぇんて@管理人

 しぇんて様

 リンクのご許可ありがとうございます。近日、はらせていただきますね。

 解釈は人それぞれ、というのはまさしくその通りで、この「まぶしい一日」は色々想像力を刺激してくれるのも好きな所です。「スクーターが竹島のメタファーではないか?」というのは、おっしゃるとおり監督に聞くべきことなんですが、事前に杉野さんと打ち合わせをした時、彼女も「私もそう思う」とおっしゃっていたので、関連して何か面白い発言が出るかな?と期待したのがひとつ、あとは、監督が来場する東京会場には、マスコミや他の韓国からのゲストも来るので、公の場であの質問をしてキチンと答えてくださるだろうか?という不安があり、良い意味で気楽に運営できる名古屋でちょっと言っておこうかな?と思ったのです。それに対して、「何いってんの? 全然違う」と会場からリアクションがあったら、それはそれで面白いですし(でも杉野さんには迷惑か・・・^^;)

 この作品、過度に政治・経済の話題とからめて語る気はないのですが、そういった話題を避けて通れないのが日韓関係でもあり、そういう問題から逃げずに描こうとしている姿勢も僕は好きなんですよ。

 映画は、多くのかたにご覧いただければ、想像もしなかった解釈が生まれてきて楽しいですね。しぇんてさんの解釈も私には結構意外で面白く拝見しました。今後も更に多くの方にご覧いただいて、いろいろな解釈が出てくれば、それだけ「まぶしい一日」の価値が高まると思いますので楽しみです。

 最後になりましたが、しぇんてさんの杉野さん激写写真イイっすね〜 ビーナス系美少女。私も彼女の今後の活躍を期待しています!
2006/08/07 11:06 PM by ソチョン/西村

訂正連絡
宝島の文章に役名を記載して補足校正しました。


> ソチョン/西村さま
詳しい裏事情の背景説明ありがとうございました。
ティーチインで好きな役者とか流れを変える質問していた方は、そうと知らず、ギター青年のように杉野さんを助けようとしていたのかもしれませんね?
2006/08/08 10:46 PM by しぇんて@管理人

表記の単語を一部修正し、在日のことで追加記述をしました。
2006/08/09 1:36 AM by しぇんて@管理人

「空港男女」の感想で情けない男子とか書いたけれど、良く考えたら韓国ドラマの準主役には多いですね。冬スナのサンヒョク(パク・ヨンハ)とか美しき日々のソンジェ(リュ・シウォン)とか・・。

だめっぷりだけで言ってると感想がへたれてきますね。ちょっと再考の余地ありです。
2006/08/19 11:27 PM by しぇんて

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自己中心的シネマ談

まぶしい一日/森透江、杉野希妃 * 2006/08/22 10:23 PM
2006年シネマコリア、2作目の観賞作品。日本と韓国の関係をテーマに若者たちの姿を描いた3編からなるオムニバス作品です。いずれも若い監督と若い出演者たちによる作品ですが、メジャー作品では味わえないような視点、メッセージが感じとれます。 +++ちょいあら
カノンな日々