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2014.01.03 Friday

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長江哀歌
2007.09.30 Sunday 21:36
中国の新世代の作家性の強い監督、賈樟柯(ジャ・ジャンクー)のベネチア国際映画祭の金獅子賞授賞受賞作品。
原題は「三峡好人」。この題は、ブレヒトの戯曲「セツアンの善人」が中国では「四川好人」と呼ばれ、それに絡めているのだとか。セツアンの善人は善をなそうとしていたはずなのに悪と見做されたりというそんなお話ですが(←簡略化しすぎで?でしょうけれど)、この映画に出てくる庶民も、いいのか悪いのかという橋を渡っていながら、それでも尚生きていくあるいは死んでしまう、・・・。
長江は中国の大河で、日本では下流域呼称の揚子江の方が有名かも。
三峡はその中ほどの広い流域で古くは絶景で山水画で描かれたり古来の詩人に詠まれたりしていたところだが、経済発展優先のため三峡ダムが1994年に着工され、川幅が増し水位が上がって流域が沈み古くからの都市も消えて行き消されていき、住民は強制退去を余儀なくされ、自然破壊ということも言われている、その場所です。
そしてそんな場所で消え行く都市の建物を破壊している、一見殺伐とした風景に、また中国の急速な発展の負の側面に翻弄されつつ自分の居場所を得ながら生きている人々。
確かにとっつきにくい作品ですが、随所に面白い場面があります。
好きなシーンは人によって違うと思いますが、京劇衣装の役者らしい3人が机に座って携帯ゲームしてるとこ、炭鉱夫が探し当てた離れていた妻とビルの廃墟でダベってるとこ、いなくなった夫を探してやってきた女が扇風機の風で服の隙間から涼をとってるところとか。
音楽の使い方も面白かった。
できれば大きい画面で、より映写条件の良いスクリーンで、もう一度観てみたい。

公式サイト

長江哀歌@映画生活
映画(中華)(1) * comments(2) * trackbacks(11)
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2014.01.03 Friday
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コメント
ずいぶん前にご覧になられていたのに、わざわざ半年以上も遅れて書かれたレビューにTBをいただきましてありがとうございます。

<中国の急速な発展の負の側面に翻弄されつつ自分の居場所を得ながら生きている人々>
そうですね、僕もその点に惹かれました。どんな状態に置かれても人は生きてゆくものなのですね。その点が描かれていなければただただ喪失感と寂寥感だけが残る映画になっていたかもしれません。
「セツアンの善人」が中国では「四川好人」と呼ばれていることは知りませんでした。ずいぶん強引な訳だという気もしますが。
2008/05/15 2:46 AM by ゴブリン

ゴブリンさん、こんにちは。
「Der gute Mensch von Sezuan」を中国語サイトに限定して検索するとでてきます。強引かどうかはたぶん微妙なところなんですね。
ブレヒトが勝手(?)に作った中国の架空の街がセツアンだから、中国人にとっては、ドイツ人が勝手に作った街なんぞ認めるかい、四川でいいじゃないの、かもしれないので(最初についた経緯までは不勉強)。

自分の居場所を<なんとか>得ながらとしようかとも迷った記憶があります。<なんとか>と見てしまうか、<とにもかくにも>であるか<がむしゃらに>であるか、<ただ流れに任せて>であるか・・・。

いつものごとくゴブリンさんの緻密な考察には圧倒されます。

その時の中国というところでしか描けない、しかし普遍的に世界に訴えるものがあるこの映画、わたしも観てからす少し時間が経ちましたが、寧ろここ昨今中国についてイメージだけのネガティブ(∴そこの生活には無関心で)単に中国ってなんか分からなくて怖いと思ってる方たちがいらっしゃったら、是非観てほしい映画のような気が今寧ろ強く思えます。
2008/05/15 9:46 PM by しぇんて

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