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ワイルド・アニマル
2007.05.13 Sunday 12:23
キム・ギドク監督の初期作品(2作目)が名古屋シネマテーク公開されたので観ました。
といっても、この作品、原題として「野生動物保護区域」として、どんな作品だろうと思っていたが。このままの題の方が好きです。

これは殆ど学歴がない監督自身が、絵を描いたりのためにフランスのパリに行っていた事があり、その際の体験が(映画へ真実がどの程度反映されているかとか野暮な話は抜きにして)モチーフになっているとのこと。そういうわけで周囲の低い評価にもかかわらず監督自身は好きな作品としている。

低評価の部分は一目瞭然です。ギドクの評価されている作品の多くは、人物が何を考えているのか謎であったり極端だったりするのですが、この作品では描写やキャラクター人物像が一見して類型的であったりしていて、その点で肩透かしになります。また演出も音楽の使い方など安っぽいテレビドラマみたいで低劣に思えます。また女性のヌードが多く登場し、有名になってからもフェミニストからの攻撃対象になってしまうというのは、ここでも現れているかもしれません。

しかし初期作品としてみた場合、既に後のギドク作品に含まれる要素が多く見受けられ、駄作だろうがなんだろうが彼の作品をみんな観たいという場合は不満にはなりません。
宣伝にもあるようにマニアックなのですが、本の話になりますが個人的にこれと似た印象は、SF作家のP.K.ディックの作品がやたらサンリオ文庫から出ていて、結構PKDマニアが評価の低いものだろうが何だろうが読んでいたという状況のようです(ちなみに当方はPKDは誉れ高いのがいまだ未読でサンリオばかり読んでました、苦笑)。

野生動物というのは、フランス・パリに芸術家志望などで集まってきた海外からの若者、特に豊かでない国ないし出自の者がひどい暮らしで、まっとうな人間でないのかどうなのかということのようで。それは監督もパリで体験した部分があるのかもしれず、だからこそ監督自身が愛着があるのでしょう。

逆に既に世界での名声を確固としたギドクが今後、これだけ俗っぽくB級風味(というかC級)たっぷりの作品を作ってくれるでしょうか? そういう意味でも面白い位置の作品。たまには作ってくれてもいいかもね。

俗っぽさの象徴は、チャン・ドンジク演じる無責任ちんぴらさんチョンヘ。彼でこの作品の特性が決まっていた気がしましたが、ドラマ「砂時計(モレシゲ)」のお調子ちんぴらイ・ジョンド(チョン・ソンモ扮す)が思い浮ぶダメな奴。でもチョンヘはジョンドよりはいい奴だな(かも)。
ちなみに、主役二人の韓国人チョンヘは青い海、北朝鮮人ホンサンは赤い山という意味だそうです。青と赤は朝鮮民族の伝統色で、北朝鮮の国旗にも、韓国の国旗にも使われています。
この青と赤は「」でも使われていました。


ちなみに上映された作の品質の注意点その2ですが、映像が粗かったです。立体感の無い色彩不鮮明で、縞模様が現れていて非常に観るのが難儀でした。元々撮った時点でそうだったのか、デジタル処理でそうなったのか、日本版移行でそうなったのか、映写のせいでなのか気になりました。ご存知の方、教えてくださると助かります。この影響が続いているとしたら、一般的にお薦めできないことになってしまいますので。

ネタバレ(もう1作「鰐」についても含む)有りの朝鮮日報記事

キネマ旬報映画総合研究所所長のギドク監督インタビュー
映画(キム・ギドク/韓国) * comments(1) * trackbacks(6)
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2014.01.03 Friday
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コメント
えっと、いつもお世話になってるBlogから1つTB来ていますが、民族への差別表現と勘違いされる言葉が多用されてるようなので今回現状非公開にします。
多分勘違いされてると思います。チョンヘのことだと思うのですけれど。
2007/05/13 4:55 PM by しぇんて@管理人

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- * 2007/05/13 4:29 PM
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ワイルド・アニマル@ユーロスペース * 2007/05/16 1:34 AM
パリに、南北それぞれのコリアから来た男二人の物語。南から来たチョンヘは芸術家くずれで同胞の作品を盗んでは路上で売って生計を立てている。北から来たホンサンは脱走兵で、特殊部隊に入ろうとしている。ホンサンがパリに着いた当日、チョンヘに騙されそうになったが
ソウウツおかげでFLASHBACK現象

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この広い空のどこかで今日もいい日旅立ち

#54.ワイルド・アニマル * 2009/04/20 8:29 PM
ああ、ギドクの、手垢と愛でいっぱいの、原点のような作品なんだろうな・・・。
レザボアCATs