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愛しきソナ
2011.05.02 Monday 05:42
製作資本で韓国・日本映画とくくっても意味はないかもしれない。それほど国家というものの矛盾を考えさせられる映画だ。国家はそこにある。というより世界中、国家だらけだ。当たり前って言えば、当たり前。その国家と云う枠にくくられた場所の下には人が住んでいる(いや、モグラやカンガルーとか余計な事はここでは言わない)。その人、自国民?外国人?出自?・・・・それは大きな問題ではあって、そうだからこそ、この映画を見る価値はある。特に頭ごなしに北朝鮮を避難する人、また、そう、拉致被害者の家族にも観てほしい。そんな映画。北朝鮮の指導者にも当然、こっそりとでもいいから観て、そして遅くないから熟考してほしい。家族について。

監督のヤン・ヨンヒさんとその家族の事がここで語られるドキュメンタリー。なんら堅苦しくない。

ヨンヒさんの父は日韓併合時代、済州島(チェジュド)(今は韓国に属す)に生まれたが、貧しさもあり日本に渡り、大戦後、既に日本に居た母カン・ジョンヒと結婚。映画の最初の方にステテコでNHKラジオ体操を座ったままして母と会話している父は、あまり健康そうでない。この父は今で言う北出身ではないが北朝鮮の理念に共感し(韓流全盛の今では想像できない人がいたとしてもおかしくないが、当時、韓国も朝鮮戦争とその後の経済の混乱で不安定であった)、朝鮮総連(日本の北朝鮮側の在日の組織)の幹部となる(映画中、そのバリバリだった父が北擁護をしていたのに拉致はいけないと認めるように諭し納得する父のシーンもある)。

この父母には息子が3人おり娘が日本にいた。息子三人は日本で差別されながら生きるよりはと、当時(今となっては問題とされるが)北朝鮮帰国事業(北は理想郷と当時喧伝されていた)で北朝鮮に行ってそこで伴侶を得て家族を持つ。一方、監督ヨンヒは兄たちのように北へは行かず日本に残り(兄妹は異なる国の住人へ)朝鮮大学へ進むということで日本でも朝鮮側の教育を受けるが、一方普通に日本で暮らし、劇団に入ったりと自分の道を一旦は親の祖国と関係なく歩む。
が、色々あってドキュメンタリーの面白さに目覚め、テレビ番組からはじまり、そして多くの海外留学経験も積み、兄達の住むそして父の祖国である北に眼を向けた映画1作目が2005年「ディア・ピョンヤン」で、それに続くのが本作。

そしてヨンヒは父の祖国に父と共に何度か通い、兄家族を撮り、特に本作の主役とも言えるソナは次兄の娘のソナ。
小さな頃のアイスクリームをほおばる可愛い姿(北朝鮮、ピョンヤンにて)、ボウリングをやる可愛い姿(北朝鮮、ピョンヤンにて)、北の愛国的な歌を披露する可愛い姿(北朝鮮、ピョンヤンにて)、外貨レストラン(自国庶民は普通入れない入らない)におばさんから食べた事をないものをということでトッポッキを始めて食べる幼さから脱皮しつつある姿(韓国では庶民の人気食)(北朝鮮、ピョンヤンにて)、ミッキーマウスの靴下をして(誰をも米国製のキャラクターと分からないから)として学校にいくも学校でのソナはおそらく普通の北朝鮮の娘なのだがカメラは追えない自己の使い分けも(無意識のうちにといえるだろうが)上手な姿(北朝鮮、ピョンヤンにて)、おばさんと劇場の前でビデオを止めた上で劇の話を聞きだし対策がぢきるようになあっていて会話(テロップのみ、姿なし、北朝鮮、ピョンヤンにてという推測が成り立つ)、最後には北に入国禁止になったおばさんのもとに英文で手紙を送る成長が期待できる大人の手前(英文専攻の大学生になった、ただしカメラが到達する事は国家の禁止によって当面叶わない)・・・・。
ってネタバレしましたが、おばさんという存在があるので、完全に日本と係わり合いのない北朝鮮の民衆の姿とパーフェクトにイコールということではないにしろ、北朝鮮の庶民の(監督の家族中心と云う前提はあるが)生活が見て取れ、とても面白いし、声高に叫んでいないが、感じて考えざるを得ない局面が幾つもあった。

国家、人を一義的に限定する虚しさより、ありのままから何が大切かの視点が存在する無数の可能性。言論が制限されかつ必要以上には日本から来た価値観を与えずとも、多分、何か(声に出さずとも)得つつあるソナ、これだけ言うべきことが多いのに我慢に我慢して何も発しない多くの今の日本人。なんじゃこりゃ、って関係ないことまで思う。

また、これはある意味では仕方がないのかもしれないが(悪用して流通させる者もでてくるから)、病気の長兄のためにせっせと(医師の処方が必要な)医薬品を送っていたのが日本の薬事行政が厳しくなり送れなくなったことと、その後の(深くは描写されていないが)長兄の不幸が痛みを感じさせられた。

父と兄の散歩も。

あと、次兄はソナの母を亡くしたのだが、その後で妻になった方の、ギターの歌は泣けます。やはり音楽はいい。
日本が制裁品に、幹部が忠誠の懐柔に使うぜいたく品で利用されることが多いからかなんかそんな理由で対象品目に楽器があった。

楽器の禁輸に日本の音楽団体が反対したことがあるのかわたしは知らない。結果、愛国瘤に利用されようがなんだろうが、楽器の禁輸とはダサいと私は思っている。

あとは医薬品は援助しつくしていいと思う。監督の家族も十分な医療でもっと長生きしたかもしれない。拉致被害者だって北にいる以上きちんと医療は受けて欲しい。人道ってそういう事なんじゃないか、と思う。

ソナはうまいこと北で良い人材となって、北がよりよい国になるようになるのに何かやってくれたら、そして笑って監督と再会できるようになったら、と願わずにはいられない。
(北、北、といわなくても、普通にもっとフレンドリーな愛称になったり、統一できたりとは、いい状況でこそ、そうなって欲しい)。

PS ポッポのシーンが多くて。そうなの、って思った。

公式サイト

愛しきソナ@ぴあ映画生活
 
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2014.01.03 Friday
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コメント
急いで書いたので誤字が多いので今から訂正します。
2011/05/02 8:43 PM by しぇんて@管理人

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